私たちが、愛犬の食事を気にするとき、「栄養素」ばかりに意識が向きがちです。炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維。これらが十分足りているか? ダイエット中なら多すぎないか?

しかし、動物にとって最も大切なのは「水」だったりします。生きていく上で絶対必要なものですし、血液、リンパ液、細胞内、細胞間などにあって、成犬体重の約60~70%を占めています。水が足りないと重大な影響を及ぼし、15%喪失すると死亡してしまうのです。

水と病気の密接な関係

ワンちゃんは、一般的な健康体の成犬で1日に体重1kg当たり70~90mlの水分が必要といわれています。

人の場合は、成人で1日2Lの水分が必要です。1時間~2時間おきに200mlずつ飲むのが良いようです。ちなみに、水はアトピー治療にも重要視されています。アトピー外来では、内面治療として「良質の水を飲むこと」をあげていたりします。ワンちゃんの場合も同じで、水分不足で新陳代謝が悪くなって、尿結石やアトピーになってしまうことがあるのです。

獣医師が尿結石の治療食として使うドッグフード(病院の処方食)は、しょっぱいと「喉が渇く」ことを利用して、「塩分を増量し、水を沢山飲む」ように誘導し、治します。塩分取り過ぎの害より、水分補給するほうが大切なのです。

愛犬が、アトピーと診断されてしまったら、水分量が足りているかも検討してみてください。ドライフードは、水分量を10%以下に抑えて作られています。缶のフードでは85%が水分ですから、とても水分が摂りにくい食材ということになります。

じゃあ、缶のフードにするしかないの? と思われたかもしれませんが、ドライフードでも大丈夫。フードに冷ましたスープや水をかけ、食べさせてあげばいいのです。水の場合は、水道水そのままではなく、浄水器などでカルキを除去したり、湯冷ましにしたり、してください。ミネラルウォーター(硬水は不可)でもOKです。